ご挨拶 

日本都市計画学会は、都市計画に関する学術の進歩普及と都市計画の進展、及び都市計画に係る専門家の資質向上を図り、学術・文化・社会の発展に寄与することを目的として設立した学会です。その九州支部は、九州・沖縄8県の会員で構成され、九州・沖縄における都市の発展に寄与することを目的に活動しています。

 

なお学会名には「都市」を冠していますが、当学会・支部の視線は必ずしも人口が集積した都市だけでなく、広く「まち」や「集落」も含め、人々の諸々の営みの場に当てられています。特に九州・沖縄地方では、地方中枢都市、地方中核都市の他、多くの中山間地域、離島・半島もあり、このような地域の持続可能性を高めることも、我々の関心の中にあります。

 

九州・沖縄地方は、古来より海外に開かれ、また国内の他地方と交流しながら、それぞれの地域が独自の文化を持ちながら発展してきました。そして現代においても豊かな自然環境・歴史的資産を有しながら、自動車製造や食料生産等において、全国を牽引するポテンシャルを有しています。さらに、近年の国際クルーズ船等による海外観光客の増加や海外都市との交流は、九州地方の新たな可能性をもたらすでしょう。

 

同時に、九州・沖縄地方は人口減少・高齢化の大きな流れの中にあります。先に触れた中山間地域、離島、半島部のみならず、各県庁所在都市、政令指定都市においても、この流れを見すえた都市~集落までの地域づくりや、それを支える制度・技術・人づくりが求められています。

 

そして言うまでもなく、九州・沖縄地方は自然災害の多発地帯です。平成28年の熊本地震、平成29年の北部九州大豪雨がもたらした災害は甚大で、今もなお復興途上にあります。そして現在活動が活発化している阿蘇、新燃、桜島等の火山活動、近い将来に予想される南海トラフ地震などにも備えておく必要があります。すなわち、災害を最低限に抑え、また迅速な復興を可能とする強靱な地域づくりが求められているところです。

 

 

本学会九州支部には、官公庁、民間企業、教育機関の多業種の専門的人材が所属しており、また所属研究者も建築系、土木系、造園系、経済・法律系等の多くの分野をカバーしています。そして会員は九州・沖縄各県に散らばっています。これらは本学会九州支部の大きな特長と言えます。

 

本学会九州支部はこの特長を活かし、九州・沖縄地方の都市から集落まで、上記に関連する様々な課題の解決と新たな地域像の実現を目指して、国内外の関連団体と積極的に連携しながら学術的側面から知見を蓄積し、また、関係実務者や地域の方々とも連携して地域社会に直接的に貢献できるよう、日々の活動に取り組んでいます。

引き続き、皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

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公益社団法人日本都市計画学会

九州支部長     吉武 哲信