事業委員会
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第135回 まちづくり懇話会開催のご案内
観光立国:成熟社会日本における持続可能な取り組み
観光は人口減少が進む日本における成長分野として高い関心を集めています。観光立国の本格的な取り組みが始まった2003年に512万であった訪日外国人旅行者数は、2013年に1,036万人、昨年2015年は1,974万人と4倍近くにまで増加しており、政府は、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、4000万人に引き上げるという大きな目標を掲げ、これを実現するため、宿泊施設の不足の解消や交通・通信環境の改善、地域分散促進などといった取り組みが各方面で進められています。
都市・地域計画の分野でも、観光を新たな産業と位置付けながら、地域の活性化を図ることができるか、都市開発を通じていかにインバウンドを取り込み、都市・地域のブランド化を図るか、日本版DMOといった体制づくりも含め、「観光」が地域づくりを推進する総合的なアプローチとして幅広く用いられる状況について、実感することも多いのではないでしょうか。一方で、横断的分野である観光が日本の都市や地域社会を支える産業として、持続的・戦略的に展開するために何が必要か、財政面も含めた議論は今後の課題といえます。
今回講師としてお招きする本保氏は、初代観光庁長官で、現在東京工業大学、首都大学東京の特任教授、UNWTO世界観光倫理委員など、国内外の観光行政の第一線で活躍され、観光の社会的地位の向上や観光立国の戦略的推進に取り組んでおられます。
懇話会では、観光立国における国内外の状況について話題提供していただきます。参加者のそれぞれの立場からの観光への取り組みや、連携の可能性について考える機会に出来ればと期待しています。
是非、ご参加ください。
本保 芳明(ほんぽ よしあき) 北海道・小樽市出身。東京工業大学大学院社会工学科卒。1974年運輸省入省。(独)国際観光振興機構(JNTO)ジュネーブ事務所、経済協力開発機構日本政府代表部勤務、運輸省観光部企画課長、建設省都市局再開発課長、国土交通省大臣官房審議官、日本郵政公社専務執行役員等を経て、2007年7月国土交通省総合観光政策審議官、2008年国土交通省観光庁設立とともに初代長官に就任。2010年 首都大学東京教授。現在、首都大学東京・東京工業大学特任教授、東北公益大学客員教授、株式会社ぐるなび総研理事、世界観光倫理委員会委員、観光庁参与等。 |
2016年7月14日[木] 18:30~20:30(開場は18:10)
大手門タワー・JXビル1階「3×3 Lab Future」(東京都千代田区大手町1-1-2)
■主 催:公益社団法人 日本都市計画学会 【会場案内】 東京メトロ東西線・千代田線・半蔵門線・丸ノ内線・都営三田線 |