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第136回 まちづくり懇話会開催のご案内

次世代交通とコンパクトなまちづくり

 人口の急激な減少と超高齢社会を迎える我が国では、高齢者や子育て世代にとって、安心できる健康で快適な生活環境を実現すること、財政面及び経済面において持続可能な都市経営を可能とすることがまちづくりの大きな課題です。こうした中、医療・福祉施設、商業施設や住居等がまとまって立地し、高齢者をはじめとする住民が公共交通によりこれらの生活利便施設等にアクセスできるなど、都市全体の構造を見直していくことが重要です。

 一方、人口減少、少子高齢化の加速度的な進展は、公共交通事業をとりまく環境を年々厳しくし、特に地方部では、公共交通機関の輸送人員の減少により、公共交通ネットワークの縮小やサービス水準の一層の低下が懸念されています。人口減少社会において地域の活力を維持、強化するためには、地域公共交通ネットワークを確保することが重要です。

 このため、平成26年に「都市再生特別措置法」と「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」が車の両輪として同時に改正され、「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考えのもと、行政と住民や民間事業者が一体となったコンパクトなまちづくりを促進するため、立地適正化計画制度が創設されるとともに、地域の総合行政を担う地方公共団体を中心として持続可能な地域公共交通ネットワークの再構築を図る枠組みができあがりました。

 今回のまちづくり懇話会では、森本章倫先生を講師にお招きし、「ネットワーク型コンパクトシティ」の形成に向けた考え方(都市交通戦略・立地誘導策)や事例として「宇都宮LRT計画」などについて、お話し頂きます。

 なお、今回のまちづくり懇話会は、来年1月24-25日に開催を予定しております第40回都市計画セミナー「立地適正化計画の更なる展開II」の議論につなげていくことも目的としています。「コンパクト・プラス・ネットワーク」の観点から立地適正化計画を考える端緒となることも期待しております。

皆様のご参加をお待ちしております。

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森本 章倫(もりもと あきのり)
早稲田大学理工学術院社会環境工学科 教授


1964年生まれ、山口県出身。1989年早稲田大学大学院卒業後、同 助手、宇都宮大学助手、同 助教授、同 教授、マサチューセッツ工科大学(MIT)研究員などを経て、現職。

専門は、交通計画・土地利用計画。現在、日本都市計画学会常務理事、日本交通政策研究会常務理事など。


2016年12月8日[木] 18:30~20:30(開場は18:10)

大手門タワー・JXビル1階「3×3 Lab Future」(東京都千代田区大手町1-1-2)

■主 催:公益社団法人 日本都市計画学会
■参加費:一般3,000 円/ 学生1,000 円(当日受領)
■定 員:80 名(先着順)
■お申し込み方法:
 お申し込みフォーム(こちら)よりお申し込み下さい。
■お問い合わせ:
 日本都市計画学会 まちづくり懇話会係
 TEL 03-3261-5407/E-Mail cpij-conwakai[at]cpij.or.jp
 [at]は@に置き換えて下さい。

【会場案内】

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東京メトロ東西線・千代田線・半蔵門線・丸ノ内線・都営三田線
「大手町駅」(C10出口)より徒歩約2分
「3×3 Lab Future」のご案内:http://www.ecozzeria.jp/about/facility.html