委員会

委員長挨拶

編集委員長就任にあたって

(学会誌328号掲載)

 

 このたび、出口敦委員長の後任として編集委員会委員長を仰せつかりました。学会活動の根幹を成す学会誌の編集に携われること大変光栄に存じますと共に、その責任の重さを改めて感じている次第です。一昨年度と昨年度、出口委員長の下で副委員長を務め、委員会に参加し、勉強させて頂きました。学会誌の企画・ 編集の難しさとその意義、やりがいを知る機会をいただきました。とりまとめをする委員長としては、学会員の皆様のご意見・ご感想などレスポンスに耳を傾け、あわせて内外の社会の動向、さらにはこれから先の時代を見据えた視点・論点への洞察力を磨いてくことの重要性を感じました。

 編集委員会の運営は、出口前委員長は、さらに前任の久保田尚元委員長の時代から築き上げられた、委員長のリーダーシップの下、委員のチームワークと深い議論を通じた特集企画を丹念に練っていく方法で、学会誌各号の質を着実に保持、向上させていらっしゃいました。副委員長として編集委員会に参加する中で、都市計画学会誌が学会内外で高い評価を保持しているのも、ひとえに、出口先生の強いリーダーシップと委員会メンバーのチームワークの強さの賜物ということがよく理解できました。また、委員会後の懇親の場についても、大変有意義で参加する楽しさを実感できる雰囲気を持続させておられました。当方、微力ながら、そうした環境を引継ぎ、やりがいのある委員会環境を醸成し、下で活発な議論を続けられればと思っております。

 学会誌は、会員と学会とをつなぐ極めて重要なチャンネルでもあると同時に、学会員の方々の情報源や専門知の源泉になることが求められています。また、都市計画という学領域は、我が国ではそもそも、建築学、土木工学そして造園学のバランスのもとに発展し、さらには、社会学や経済学、そして行政学なども含め、より幅広い学際領域を有するようになってきています。またインターネットの普及もあいまって、研究活動における国際的な連携も多様なかたちで推進されています。さらには、実務としての都市計画と学術としての都市計画の連携強化も大きな課題のひとつです。加えて、2018年は1968年の新都市計画法からの50年、2019年は、1919年の旧都市計画法からの100年という節目の年にあたり、学会、そして学会誌でも様々な対応が期待されているところと存じます。

 以上を踏まえ、相変わらずの厳しい財政状況の折、節減にも十分配慮しつつ、より内容の濃密な学会誌へと進化させるよう尽力する所存です。また、特集を含め学会誌は、学会内外の方々からご寄稿 頂く貴重な論文や資料で構成されており、皆さまのご協力は欠かせません。より多くの会員の皆さまの声をお聞きしながら、有意義な誌面づくりに励んでいきたいと思っておりますので、どうか今後ともご協力の程よろしくお願い申し上げます。

編集委員長 中村 文彦(横浜国立大学 理事・副学長)

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