委員会

委員長挨拶

(学会誌「都市計画334号(2018.9.15発行)」掲載)

 松谷春敏前委員長の後任として、事業委員長に指名されました舟引敏明です。皆様のご協力のもと都市計画セミナー、まちづくり懇話会、見学会などを企画・実施し、会員の方々に、最先端の都市計画の考え方や事例の紹介、それに関する意見交換の機会を提供する活動を続けてきています。これまで約40年の長きにわたり、41回の都市計画セミナー、141回のまちづくり懇話会、約36回の見学会を開催し、今期も年1回の都市計画セミナー、年3回程度のまちづくり懇話会と見学会の企画・実施を予定しています。

都市計画セミナー:都市計画の今日的なテーマを取り上げ、関連する多くの研究者、行政担当者、実務者の参加による2日連続のセミナーとして開催しています。

まちづくり懇話会:よりテーマを絞り、1~2名の先端の研究者、行政担当者、実務者からの報告・問題提起をいただき、意見交換を行っています。

見学会:最新の都市計画の現場を訪問し、担当者からの説明をいただきます。

 このような事業委員会の活動は、本学会の最重要課題である学術と実務の連携を深めることに一定の役割を果たして来たと評価していますし、これからも重要な役割を持つものと考えています。そのため、企画に当たっては、都市計画に関わる大学の研究者、国及び地方公共団体の行政担当者、民間からは建設会社、デベロッパー、コンサルタントの皆様に委員会にご参加いただき、多角的な見地からの議論を進めてそれぞれの企画を練っているところです。今期は、都市計画行政、研究、実務のこれまでの経緯と全体像を俯瞰しながら、できるだけ最先端の話題に触れること、できるだけさまざまな分野の話題に触れることなどを課題として取り組んでいきたいと考えています。会員各位からも様々ご意見やご提案をお願いできればと思います。

 私ごとですが、1979年に建設省に入り、2年の現場経験を経て都市局都市計画課に配属になりました。以来ほぼ40年にわたり都市計画行政に、特に公園緑地政策を中心に携わってきました。公園緑地関係法、景観法、歴史まちづくり法、都市再生特別措置法などの立法・改正作業に関わるとともに、都市計画事業についても様々な立場で関わってきました。2016年に国土交通省を退職した後、現在は公立大学法人宮城大学で、都市計画分野の教育と研究に携わっています。人口減少が進む東北地方を考えると、仙台市を国際都市としての機能を充実させることにより地方の中枢機能をより高度なものとするとともに、豊富に残された自然、歴史・文化資産、農業資産をまちづくりに活かし、魅力ある地方都市像をつくっていくことが必要です。そのためには効率を重視し縦割り的に進めてきた都市計画を、より横断的、総合的なものとしていかなければいけないと感じています。このような問題意識についても活動を通じて紹介できればと考えています。

(事業委員長 舟引 敏明[宮城大学 教授])

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