委員会

委員長挨拶

(2014.7.18公開)

 河島前委員長のあとを受け、事業委員長を務めさせていただくことになった松谷です。どうかよろしくお願いいたします。
 現在、東京地下鉄株式会社におりますが、前職は国土交通省技術審議官として、都市計画行政やまちづくり施策に携わっておりました。今まで学会とは、行政実務者としては比較的濃いめに関わってきました。昭和52年に会員になり、平成元年から編集委員を務めました。また、平成9年から学会に「都市計画を展望する研究会」を委託させていただき、中井先生を始め産官学の精鋭に集まっていただいて、来るべき大災害や少子超高齢時代を見据えて我が国の都市計画制度は如何にあるべきか、について侃々諤々の議論をしていただきました。その成果は、一部実現していますが、まだ課題として残されている部分も多々あります。いずれにせよ、大変刺激的な意見交換の場でした。
 さらに、若い頃に担当して創設した「歴史的地区環境整備街路事業(通称「歴みち」)と、兵庫県出向中に策定した「阪神・淡路都市復興基本計画」は、いずれも都市計画学会石川賞をいただくことができました。
 このように、都市計画学会は、都市計画の学術研究だけでなく、それを実際の都市に当てはめ、より良い都市計画やまちづくりプランの策定につなげる「あり方」や「仕組み」もカバーする広角的な学会であり、その知見や恩恵をいただいてきたと感謝しています。
 しかしながら、最近の学会を見るとき、どうしても学術面が前に出て、実務者からはやや近づきにくいという印象が強くなっていることも素直な実感です。学会として、学術と実務を常に結びつけ、響き合う関係を作る努力が求められていると思います。
 また、大都市と地方都市は、都市の有り様や課題、さらには都市計画の意味合いや当てはめ方が大きく異なっています。学会は、両方を見通す幅広さが求められています。
 事業委員会は、学会会員始め都市計画に関心を持っておられる方々に対して、都市計画に関する最新の動向や現場の動きを直接お伝えするとともに、実際に担当している方々との交流の場を通して、学術と実務の連携を深め双方の発展につなげていくという重要な役割があると考えています。
 このため、事業委員会で実施しております
   1)都市づくりやまちづくりの今日的なテーマを取り上げ、最先端の研究成果や実例をふまえながら多角的に議論を深める「都市計画セミナー」
   2)斬新なアイデアやユニークな取組などにより、様々な現場でまちづくりに奮闘されている研究者や実務家の方を囲んで意見交換を行う「まちづくり懇話会」
   3)最新の技術や手法による先駆的な事業や社会的ニーズの大きい少子高齢化、防災、環境への対応などの先進事例の現場を歩く「見学会」
を着実に進めるとともに、新たな切り口についても検討していきたいと思います。
 事業委員会は、研究者、行政関係者、民間デベロッパー、建設会社、コンサルタントなど幅広い分野のメンバー21名から構成されており、こうした活動を支えていただいています。会員の皆様には事業委員会活動にご理解、ご協力をいただき、各種事業に是非多数ご参加いただくとともに、企画内容などに対するご意見、ご提案なども積極的にお寄せくださいますよう、心からお願い申し上げます。

(事業委員長 松谷春敏[東京地下鉄株式会社取締役])

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